「エスタ、エスタと。。どれどれ。。?」
「あなた、ございましたの?」
「あったには、あったが。。さて。。」
「あら、自由の女神がトップページに。。まあださいデザイン。。」
「うむ。。お、日本語表示もできるのか、どれどれ?」
「なになに?ポリシーに同意して次へ進むのか、なるほど。。同意しないとどうなるのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「終了しましたわね、あなた。。」
「終了したね、おまえ。。」
「何をなさってるの?」
「いやメリケンらしく反骨精神の高揚をだね。。」
「馬鹿なことなさってないでさっさと御遣りなさいな。。」
「うむ、そうだね。わたしも実はそうなんじゃないかなと思っていた所だよ。」
「同意してと。。なになに?こんなに入れる欄があるのかね??」
「お入れなさらないと駄目なようですわよ、あなた。。」
「ううむ。。おや、パスポートの写真もアップロオドせねばならないらしいよ。。」
「そのようですわね。。」
「ううむ。。ぱすぽおとを開いて撮ると指が映り込むが良いのかね。。」
「しょうがないんじゃありませんこと、あなた。。」
「家のシャンデリアが映り込んで文字が霞むのだが。。」
「あなた、宅にはシャンデリアなんかございませんことよ?あなたの後頭部じゃなくって?」
「ううむ。。そうか。。どうしよう。。」
「この傘をさしてあなたの後頭部の乱反射を防ぐってどうかしら?」
「ううむ!名案だよ、お春。。しかし自宅で傘をさして写真を撮るってのもなにやら間抜けな感じもするが。。」
「さっさとお撮りなさいな、あなた。。」
「男には譲れぬ、ぽりしいと言うものがあるのだよ、しかもなんだねこの可愛い傘は?」
「海洋公園であなたがお求めになったイルカちゃんのキャラクター傘じゃないですか。。まったくいい歳なさって。。」
「いい歳とはなんだね?わたしはまだ28歳だが。。」
「28でも50でも結構ですからイルカちゃんはおやめなさいな。みっともないったらありゃしない。。」
「だっておまえがイルカちゃんのぬいぐるみが駄目だって言ったからじゃないかね。。」
「そもそも両方駄目ですよ。。」
「お前には男の浪漫ってものが解らないのかね?」
「馬鹿な事をおっしゃってる間になんだかエスタさんが警告表示出してますわよ?」
「あ!せっしょんあうとになってる。。入力した情報が全部無駄に。。」
「ほら、御覧なさい。。全くあなたの人生と同じね。道草ばっかり。。」
「おまえ、そう言う事を言うもんじゃないよ。。やれやれ、また入力し直しじゃないかね。。」
「とりあえず写真をあっぷろうどしてと。。なになに?パスポートの下の矢印がいっぱいある所が重要だとさ。。」
「なんとか入りましたけどあなたの名前に矢印が入り込んで滅茶苦茶になってませんこと?」
「そうだね。。なになに?矢印部分がちゃんと入力されない場合は手入力せよ。。だと!?」
「そんな面倒くさいこと、できるものかね!写真をちょっと上にずらして矢印部分を中心付近に持って行って。。」
「あら、成功しましたわね、あなた。。」
「当たり前田のくらっかー」
「前から聞こうと思ってましたけどなんなんですの、それ?」
「男のやる事に意味など無いのだよ。ただ過程と結果があるだけだ。。」
「ますます解りませんわ。。良いからさっさとお済ませなさいな。。」
「これで良いだろう。。なになに?14美元カードで金を払えと来たか。。サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだーっと!」
「それはあなただけでしょうに。。」
「おまえ、女房たるものどんと構えてもらわないと困るよ。」
「さっととメリケンにでも墨西哥にでも行ってらしてちょうだい!」
なかなかに旅立てない。。