ひろしとメキシコ紀行 その肆

ひろしと渚にまつわるエトセトラ

 

 

 

「あら、おまえ様えすたあから返事がきておりますよ」

「おや、どれどれ。。えすたあじゃなくてえすただがね。]

「ふむ。。随分早かったじゃあないか?72時間とあったがまだ一日と半しか経ってないがね。。」

「おまえ様、なんて書いてございますの?」

「ふむ。。来ても良いが入国を保証するものではないと。。覚悟しておととい来やがれとあるね。。」

「まっ!随分な言いぐさでござんすね。。」

「全くだ。。まるでどこかの誰かさんのようだがね。。」

「おや、おまえ様聞き捨てならないことを仰るじゃあありませんかえ?」

「誰がお春のことと言ったかね?」

「ここにゃああちきとおまえ様しかおりませんが?」

「今日もいい天気だね。。(*’▽’)(*’▽’)」

「ちっ、喰えないハゲでござんすね。。」

「ん?お春や、何か言ったかね?」

「いえ、今日もいい天気でござんすね。。」

「さてと。。カバンに荷物を詰めてと。。おや、お春や、何でそんな顔をしているのかね。。」

「だっておまえ様、壱ヶ月もいらっしゃらないんでござんすよ?」

「どうしたね、寂しいのかい?おまえらしくもない。。」

「だっておまえ様。。」

「なんだい」

「壱か月のあいだ、どなたが茶碗を洗うんで。。」

「壱か月のあいだ、どなたが洗濯ものを干しなさるんで。。」

「壱か月のあいだ、いったい全体どなた様があちきの服にあいろんをお掛けなさるんで。。??」

「。。。。しばらく出張を増やすとしようかね。。」

「無理に増やさなくてもようござんすよ?」

「いや、なにか無性に仕事に燃えたくなったのだよ。。」

「おまえ様どうせ昼間はツイッタアなどと言うものしかして無いって。。」

「お春や、そこにお座り。。」

「なんだえ、おまえ様急に怖い顔をなさって。。」

「前から言おう言おうと思っていたのだが。。」

「なんです?」

「おまえの旦那様は日々戦っているのだよ。」

「さようで?何と戦っておいでで?」

「この世には実は世界制覇をたくらむ悪の秘密結社があるのだよ。。」

「ほう。。さようで?」

「そしておまえの旦那様は世界の平和を守るため。。」

「守るため? なんでやんす?」

「会社に着いたら朝からツイッタアをしているのだ。昼間からなどと思われては困る。。」

「はあ。。さようで。。」

「そうだ、さよう心得るが良い。。」

「五年間も昇給されないのはそれが原因で。。?」

「うむ。。恐らくな。。天知る地知る人事部ぞ知る。。まっこと世の道理よ。。」

「ちったー働けよ!このハゲが!黙って聞いてりゃつけあがりやがって!」

「おや、どうしたね急にお春や。。そんなに怒ると折角の美人が台無しだ。。ははは。。」

「はははじゃないよ、このすっとこどっこい!行く前にちゃんと茶碗とアイロン掛けをお忘れでないよ!」

「はーい。。(*’▽’)」

 

 

まだ旅立つ気配すらない。。このまま終わってもむしろ良いかもしれない。皆さんの意見はどうだろう?