ひろしと香港を見るについて思う事

ひろしと渚にまつわるエトセトラ

 

ひろしです。

 

最近友人の住む香港が大変にぎやかな状態となっております。まあ香港については多少偏見のあるひろしも最初はやや同情的に眺めておりましたが最近では完全にデモ側も着地点を見誤ったなあと思っております。あの法律を撤回するとした時点でデモ側も手打ちにすべきだったなあと思う次第。中国は面子第一の原理で動く国なので面子を潰されたまま引っ込む訳が無い。

仮に頑張って今回普通選挙を導入したとしてもどうせ2047年には全部パーなのである。国際社会は鬼の首を取ったように50年間は高度な香港の自治を保障するとの国際公約を中国が破ったなどと喧伝しているが、イギリスだって第一次世界大戦に勝つためにイスラエルとパレスチナにそれぞれエルサレムを与えると約束して協力させ、戦後その約束をすっぽかしたのが今の中東問題の発端であるし香港も元々中国から巻き上げたものである。大体が人の事を言えた義理ではあるまい。。

SNSでは香港の民主主義を守れ!民主主義は至高の存在などと言っているがはっきり言ってお笑い草である。香港人はつい十数年前まで大陸の中国人を蔑視していたので大陸側の中国人も香港に同調するわけは無いし、そもそもイギリスが香港を奪った際も民主主義とやらの議会で決定されているのである。

民主主義とは要約すれば多数決、共産主義や社会主義はとどのつまり独裁制であろう。ソ連邦の崩壊を見るにつけ、社会主義(独裁主義)はやはりダメだと思われる方も多かろうがどっこい、古来より王権主義(独裁主義)の時代の方がずーっと長いのである。

ソ連邦が崩壊したのは主義の欠陥では無く、人間が主義の理想よりはるかにレベルが低いからであろうと思われる。民主主義も同様にて、古代ローマでは元々市民が投票して色々決めていたものがやがて元老院(議会)が生まれ、腐敗しそれを手っ取り早く正すために個人に色々な権力を集中させたのが皇帝制度に発展したわけである。ちなみにローマ皇帝は市民からの人気によって支えられるので人気商売であり、かなり疲れるものであったらしい。。ご愁傷さまである。

今日本では民主主義が真っ盛りで自由を謳歌しておられると思うが実は皆さんも心の中には正義の政治家が現れ一夜にして世の不正を正す事を望んでおられると推察する。。その証拠に水戸黄門や暴れん坊将軍がずーーっと支持されているではないか?

水戸黄門様は先の副将軍らしいが既に隠居の身である。かてて加えて勝手に他の行政区に入り込み警察権と裁判権を勝手に振りかざしている。これ本来の法治国家では例え正義の為と言えども到底許されない事であるが夜8時になればみんな楽しんで見ておられる事であろう。。なに?そんな年寄りの番組は見ない??今は見ずとも40代になれば自然にあのワンパターンが心地良くなるものですよ。。(*’▽’)

また熊本の加藤清正公に代表されるようにかつての名君の銅像を建て今でも清正公(せいしょこ)さんと慕っておられる。いわゆる領主様を称えておられるがこれも民主主義の観点からはいささか可笑しかろう。

翻って太古の文明の昔から王権による独裁制の方がずーーっと歴史が長い。議会制民主主義が活躍?しだすのは18世紀の頃からであろうからたかだか数百年である。面倒なので共産主義、社会主義は独裁制と言うが、この2つの勢力の対決は今だ決着をみていない。

今の独裁制の代表は中国であろうが仮にこちらが世界の覇権を握ったら独裁制の方が正しいという事になる。勝った方が正しいのは世の習いである。まあ過去の例を見るにつけ永遠に続く独裁制も無いし永遠に続く民主主義も無いのであるが。。

ひろしのブログを読まれるような方は銀河英雄伝説なども本で読まれた、あるいはアニメで見たと言う方もおられるであろう。。民主主義の制度は腐敗し最後に独裁制に破れる。。あれは別に小説やアニメなどの世界だけの話では無く実際に今まで起こった事でありこれから先も起こる事であろう。。

ひろし自身は民主主義の方が良いなとは思うが個人の感想など儚いものである。香港に関しては軍事的な圧力を掛けられない日本には、はっきり言って出る幕は無い。ヤクザと話ができるのは対等の力をもった別のヤクザか警察だけである。ヤクザがみかじめ料を取っている喫茶店の店主と普通に話をしているように傍からは見えるだろうがそれは会話に見えて只の決定事項を言ってるだけであって会話では無い。

その辺を理解できずSNSで香港の民主主義を守れなどと発言している能天気な方々と政治家にはうすら寒い思いを禁じ得ない。香港がどのような結果になるかはあえて申し上げないが香港のかたがついたら次は台湾、その次は沖縄である。恐らく50年以内になると思うが今の内に平和憲法があれば大丈夫などと言う戯言は考え直した方が良い。

ついでながら世界の不況や日本の非正規雇用に代表される若い方々の貧困の第一の原因は永らく大きな戦争をしていない事であろう。これも歴史の繰り返しが証明することで戦争による破壊と復旧が時代時代の経済発展の礎である。平和を希求する人は貧窮を甘受しなければならない。ひろしが酷い事を言っていると思われても構わないがこれもまた真理のひとつである。今の内に貧窮に対して準備されたい。

追伸

中国経済に対してバブルの崩壊で大人しくなると思われておられる方もいらっしゃるであろうが、それは余り期待できない。西側の資本主義では市場の論理が働くが中国では政府が住宅価格も統制できる上、借地権の期限が来ればまたご破算にできるのである。日本型のバブル崩壊はやって来ないものと思って頂ければ間違いないとひろしは思っている。仮にバブルが崩壊すれば世界を巻き込んでもっとひどい事になるであろうことも想像に難く無い。。

 

2019ねん11月18日 ひろし記す