おぎひろしのバイク遍歴①　山椒は小粒でもぴりりと辛い　RZ50規制前

ひろしです。

高校の一年上の先輩と早く結婚したくて就職課の先生に相談しに行ったら欠席日数が多すぎて就職斡旋なんかできない、大学か専門学校に行ってなんとかしろと言われました。雨が降るたびに自転車通学がめんどくさくて休んでいたのでしょうがないです。８月から受験勉強を始めましたが図書館に行ってもＳＦか歴史物しか読まず勉強は進みません。

一浪覚悟でとりあえず代ゼミの資料を取り寄せましたが大学にせよ予備校にせよ、自力で行けと言われておりましたのでＮ経の新聞奨学生に申し込んでおきました。申し込んでおくと受験の際、近くの新聞専売所の寮にタダで泊まらせて貰えます。

田端の新聞屋の寮で大学受験前の一夜漬けの試験勉強範囲がそっくり出題されて代ゼミのＥ合格判定をひっくり返し現役合格してしまい、ウハウハだったひろしです。ミッション系の大学なので神様のご加護があったようです。ひろしんちは日蓮正宗ですけどね。あ、国学院は落ちました。。

さて横浜にやってきて晴れて大学生となり、N経新聞を配りつつ大学生活を送り始めたひろしですが、ここの生活はかなり楽しかったです。新聞配達自体は小学校５年生から中学卒業までアルバイトでやっていたので全然苦になりません。それに加えてバイクで配達なんてアクビが出ちゃうよ！と思ったら横浜って坂だらけで団地だらけなんですね。。

朝夕で平均２０ｋｍくらいは坂や階段の登り降りしてたと思います。おかげで大学時代は太ももの筋肉が発達しちゃって普通に歩くと内ももがこすれてひりひりしました。

さてここの専売所には大学生を中心に２０人程いました。ちょっと離れたところにも支店があってそこは６-7人くらいだったかなあ。。通う大学で分かれてました。

新聞奨学生ってのは２年又は４年間、新聞を配る代わりに大学の学費を出してくれるシステム。朝晩の食事と光熱費タダの個室、ついでに月１０万円くらいのお給料もくれちゃったりするありがたいシステムなんですな。更に大学で無利子の奨学金４１０００円也も申請が通りお小遣い月１４万とはありがたい生活でございました。

当時はバリバリ伝説って言うバイクの漫画とレーサーレプリカって言うレースに出れるような性能と外観のバイクが爆発的に流行ってた頃で、専売所の先輩たちも競ってバイクに乗っておりました。

筑波サーキットで練習するような本格派もおり、毎日そんな人達を見ておりますとひろしだって当然バイクに乗りたくなります。しかし当時はまだ原付の免許しか持っておらずどうしたもんかな？と思っておりますとちょうどバイクを２５０に買い換えた先輩が安くで５０ｃｃのバイクを譲ってくれました。

それがこちら　ヤマハRZ50　規制前

ヤマハ発動機webサイト様よりお借りしました。

実物は写真で見るより大柄でとても５０ｃｃには見えません。規制前のモデルはスピードリミッターがついておらず水冷２ストロークエンジンで7.2ps/0.62㎏fを発生し１８インチのキャストホイール、６速クロスミッションを搭載し、緩い下り道の横浜新道ではトラックに追いまくられ100kmのメーターを振り切ったこともありました。。メーター誤差が５％としても95～100km近くは出てた訳ですね。。だいたい50㏄が通れる道なのに速度規制が70kmで90kmでバイクを苛めるトラックっておかしいでしょ。。

燃費は普通に走ると22～26km位だったような。。10Lのタンク容量です。時々横浜から静岡まで晩御飯を食べに帰ったのですが箱根を超えるので満タンでも往復はちょっときつかった感じ。帰りの箱根で毎回給油してました。

ところでこのバイクもの凄く速い。車重が80㎏を切る程度の軽量な車体に7.2psを発生するエンジン。7000回転以上をキープすると、とんでもない走り。丹沢湖の一方通行の周遊道路を週末の人の居ない時間に良く250㏄や400㏄の先輩達と走ったけどアップダウンの無い平坦な狭い道路では250を追いかけ回す事ができる。軽量を活かしての突込みが鋭い。下りも軽量を活かして速いけど上りだけはさすがにね。。トルクが足りませんえん。。

この当時は50㏄も速いライバルがいっぱいいたね。馬力はみんな横並びで同じ。。

こちらホンダのMBX50　車格が凄くて50㏄には絶対見えない。。

By Rikita – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link　