ひろしと中国野鳥友の会 その1

ひろしとカメラ

ひろしです。

 

中国も段々と景気の冷え込みが顕在化してきており、東莞周辺の5000~10000人規模のマウスやイヤホンなどを作って輸出していた工場があちこちで倒産し始めております。

 

うちくらいの小規模な工場などはまだ人件費の出が少ないのでもう暫くは持ちこたえそうですが北京あたりのトンチキな政策が続くようであればそろそろミノフスキー粒子。。もとい身の振り方を真剣に考えねばと思う今日この頃ではございますな。。( ;∀;)

 

さて翼を下さいと言えば中学合唱コンクールの定番でありますが校内のクラス対抗合唱コンクールで音痴のぴろすは合唱メンバーから外され指揮に回されそこでただ腕を三角にまわしてりゃあ良いんだと純粋な少年の瞳を持つぴろしになんて酷いこと言うんだという思い出が。。( ;∀;)

 

まあ合唱の苦い記憶はさておき最近D500で野鳥を撮ることに楽しみを見出したぴろすではございますが、なんせ相手は高速で動き回るナマモノ。。食いものさえ与えておけば動きの鈍い奥様を適当に撮るのとは訳が違い中々思うような写真が撮れません。

 

撮った写真をパソコンに入れ、取捨選択してみるものの見るも無残なピンボケばかり。。後ろでどら焼きをぴろすの分までほおばっていた奥様が覗き込んで、フッ。。と如何にも小バカにしたような笑みを浮かべる始末ざます。。

 

「なんだね、お春や。。?」

 

「いや。。貴方様は普段写真とは光を切り取るものだとか写真は光を操るのなんだとそれは大層な御託を述べるわりにゃ~こんなピンボケ写真ばっかり4時間もあちきをほったらかして撮ってらしたんでござんすか?いやあご立派ご立派。。(*’▽’)\” 」

 

「バカを言うでない。小鳥ちゅんはお前と違ってセンシチブなのだよ。プロの皆さんだってたった一瞬の為に8時間も待ってることだってざらにあるくらい難しいものなのだよ。」

 

「ほう。。そんなもんでやんすか?」

 

「そういうものなのだよ。だいたい私が一人でじっくり撮りたいって言うのに邪魔をしないから連れってってくれと言いながらたった2時間で飽きたからケーキでも食べに行こうなんて後ろで騒ぎだすから良い光に巡りあえなかったのだよ。。( ゚д゚)ウム 」

 

「そいつはお生憎様でやんしたね。。じゃあ次回はケーキ持参でお前さんの頑張る所とやらを後ろから見物させて頂くでありんす。」

 

「まだついてくる気かね?? ぶっちゃけ邪魔なのだが。。」

 

「お前さん、恋女房に向かってなんてえ言い草だい!?」

 

「恋女房って自分から言う言葉じゃないだろ?」

 

「好いてるのかいないのか、この際はっきり御云い!( ゚д゚)クワッ 」

 

「好いててすみません。。(*’▽’)\” 」

 

「まあ。。分かってるじゃないかい。。だからあちきはお前さんを憎めないのさあ~(*’▽’) ところでさっきからスマホで見てるそのヘンテコなのはなんなんだい?」

 

「ああ~これかい? これはだな。。照準器と言ってだな。。そうだな。お春の写真を撮る時にちょっとの可愛い仕草も見逃さない便利なカメラ用具なのだよ。。( ゚д゚)ウム 」

 

「ほう。。キラーン(ΦωΦ)…」

 

「天下の日本光学謹製のDF-M1なのだ。オリンパスでも似たようなのがあるが日本と違って何故かNIKONの方が安く買えるのだよ。」

 

 

 

「まあ。。お前さんったらただでさえ可愛く美しいあちきをより美しく撮りたいとこうでござんすね?」

 

「。。。そうなのだよ。。なんてったって君はセンシチブだからね。。(*’▽’)\” 」

 

「お幾ら? なに680元? さっさとお買いなさいな。。そして愛しいあちきをより美しく思う存分撮るがいいでやんす。。(*’▽’) 」

 

「そうかね?では遠慮なく。。いつも君は綺麗だね、てなもんでポチっとな。。(*’▽’)\” 」

 

 

閑話休題

 

 

「うーん。。」

 

「どうしたんだえお前さん?」

 

「照準器が届いたのは良いのだが取り付けステーにと思って買った家具の固定具の穴が小さいのだよ。」

 

「だからあちきはETSUMI ドットサイトブラケット E-6673をお買いなさいなとあれほど。。( ;∀;) 

 

※日本でエツミさんの製品を買える恵まれた環境の方のためにリンク貼っておきますね。。(*’▽’)\”

https://www.etsumi.co.jp/products/supplies/bracket/straight/detail/855

 

「しょうがないじゃないかね。。パクリがお得意の中国の通販でも検索ヒットしなかったのだよ。。」

 

「まあパクっても儲かる程の数量が出ないいけないと判断したんでやんすねえ。。」

 

「チャイナにしてはまあ賢明な判断なのだよ。( ゚д゚)ウム 」

 

「しかし安物買いの銭失いとは正にこの事でござんすねえ。。」

 

「なに心配いらないさ。。私には強い味方があるのだよ。。( ゚д゚)ウム 」

 

翌日 工場にて

 

「ジリリーン ジリリーン」

 

「はい!いつもニコニコ生産技術部でっす!」

 

「ニコニコは良いから王課長はいるかね?」

 

「はーい!王課長!ぴろしさんがお呼びでっす!」

 

「ハイ!マンション転がしの達人、王課長アルね!なにアルか?またぴろしさん考案の治具で不良でも多発したアルか?」

 

「人聞きの悪い事言うんじゃないよ!私が考案した治具はビューチフルかつパーフェクトなのだよ!うちは自動車関係でCPK1.67以上を誇る工場なのだよ。不良なんか1000万個に一個くらいしか出ないのだよ!( ゚д゚)ウム 」

 

「おかしいアルね。。先日現場でぴろしさんが考案した治具が全く役に立たない言うてたアルよ?」

 

「それは作り手の問題だな。。あとでシベリア送りにしてやるとしよう。。まあそれはさておきだな。ちょっと相談があるんだが事務所まで来れるかい?」

 

「OKアル。」

 

「で、ぴろしさん何の相談アルか?」

 

「このステーを見てくれたまえ。」

 

「ふむ。。見たところ家具屋で売ってるような固定用の標準ステーアルね。」

 

「さすが王課長、目の付け所がシャープではないかね。その通りだよ。」

 

「それで?」

 

「実はだな、この穴にM6のネジが通らない。。

 

「何故アル?」

 

「私が穴径を確認しないで買ったからに決まってるじゃないかね。( ゚д゚)ウム 」

 

「相変わらずいい加減な人アルね。。」

 

士大夫は細かい事を気にしないのが大陸の良き伝統じゃないかね?」

 

「ぴろしさんの場合は只のアホある。。」

 

「誰がアホの坂田だ!それでだ!」

 

「それで?」

 

「この穴リューターかドリルで広げてくれ!なんならM6タップ甘々で切ってくれてもええで?(*’▽’)\” 」

 

「これなんに使うアルか?」

 

「なんにってあたすのカメラに使うに決まってるだろJK!」

 

「ぴろしさんまた私用アルか!」

 

「なに言ってんだ!毎年私物のカメラで会社案内と展示会用の写真撮って広告費節約してんだ。今さら私用も業務もそんなの関係ねえ~!( ゚д゚)クワッ」

 

「まあそれもそうアルね。。」

 

「それとさ、穴広げる時にこの黒メッキは剥がさないように。。( ゚д゚)ウム 」

 

「ぴろすさんバカでしょ?剥がれるに決まってるアルよ」

 

「だってせっかくのメッキが勿体ないだろ!」

 

「そんなもん、後でマッキーでも塗っとけば大丈夫アル!先日ぴろしさんがその手で修正して出荷したアルでしょ!」

 

「あれはさあ~ちゃんとお客さんの承認とったからさあ~(*’▽’)\” 」

 

「不良ゼロが聞いて呆れるアルよ。。」

 

「まあお客さんの製品はともかく、私物のカメラ用品はメッキが無いのは嫌なのねんねん。。(*’▽’)\” 」

 

「どうせネジ入れたら見えないとこアルよ。。ほらマッキー貸してあげるから我慢するアル。。」

 

「マッキーか。。そう言えばぴろすも昔マッキー極太の男と呼ばれていたのだよ。まあマッキー3本分くらいはあるがね。。( ゚д゚)ウム 」

 

「社員に業務中に下ネタぶちかましてどうするアルか。。ほんとうちの工場は上司に恵まれないアルね。。先行き不安アル。。( ;∀;) 」

 

「まあなるようになるさ~ (*’▽’)\” 」

 

「お前が言うなアル! じゃあ加工してあげるから後でマッキーでも塗っとくヨロシ!」

 

「サーセン。。いつもお前には苦労かけるねえ。。(*’▽’)\” 」

 

「おとっちゃんそれは猛省するところアルね!」

 

「ちっ!様式美の分からねえ奴はこれだから嫌いだよ。。( ;∀;) 」

 

「ナニか言ったアルか?」

 

「いえ、何も。。最後バリ取りにバフ掛けもよろすくね。。(*’▽’)\” 」

 

「そのくらい自分でやれアル!( ゚д゚)クワッ 」

 

続きます。多分。。(*’▽’)\”