ひろしです。
引き続き漫才バージョンでお楽しみ下さい。(*’▽’)
「だいたい、堅気のいう事をはいはい聞くヤクザがどこに居るってんだ、おう!?」
「いう事聞いてほしきゃーヤクザに戻って出直してきな!同じヤクザなら話くらいは聞いてやらあ!」 ガチャ!
「まったく。。道理のわからねえ野郎だ。。」
「いやー兄貴の啖呵はいつ聞いてもほれぼれしやすねえ。。」
「こんなガキでもわかる道理もわからねえたあ落ちぶれる訳だぜ。。かつては仮にも7つの海を支配した海賊どもの子孫がよう。。喧嘩のしがいもねえたあ寂しいこった。。」
「そーいやあ、兄貴がお電話中にあちこちから電話掛かってきてましたけど?」
「どこだ?」
「ラブレターフロムカナダからです。」
「あそこはアメリカの使いっ走りじゃねーか。。ほっとけ。。あ、畑中葉子は良い女だったなあ。。」
「誰ですそりゃあ。。?」
「分からねーガキは黙ってろ!それから?」
「オーストラリアです。」
「クロコダイルとでも遊んどけ!って言っとけ!あそこの石炭はうちが大得意様だ!うだうだ抜かしてるともう買わねえぞって返事しとけ!それから!?」
「日本でやんす。」
「はあー。。あんな喧嘩もできねーような小金持ちの青ビョウタン共とは話もする気にもなりゃしねえ。。」
「あいつら爺さんの代まではそうとう喧嘩が強かったらしいじゃねーですか?」
「おうよ、うちも散々手を焼かされたもんさ。。昔はポン刀の竜司とか言われててな。。ドスの捌きはそりゃあ一級品だったもんだ。。今じゃビビりでカッターナイフも怖くて学校でも使わせないらしいぜ」
「そうでやすか。。」
「試しに何回か南の島の庭先までお船でお伺いしてみたらよ、遺憾です、遺憾です、だとさ!へっ!遺憾で済んだら世の中警察なんかいらねってーのによ!」
「笑っちゃいますよね。」
「おうよ、アメ公のお許しがなきゃー自分でハイハイもできねえやつよ。。相手をする気にもなりゃしねえ。。あんなの相手にしてたらこっちの男が下がるってもんよ。。」
「そのアメリカからも電話がありましたが。。」
「うーん、そうか。。まあそっちは本家にお任せした方が良いだろうな。。」
「やはりそうでやんすかね。。」
「こっちで先に相手をしてもいいが本家のお考えと万一ちょっとでも違ったらこっちの首と胴とが泣き別れだからな。」
「そうでやんすよね。。」
「まあ、こっちはヤクザだがあっちは世界のポリス様だ。。本家の手前大きな声じゃあ言えねえが今んところ正直三分七分で歩が悪いんじゃねえか?」
「本家もそうお考えでやんすかねえ。。」
「うむ。。まあな。。一応本家の方にはアメリカから電話があったことは伝えておかずばなるめえ。。」
「あっしから電話いたしやすか?」
「バカ野郎!おめえなんぞが本家に電話したら俺のしつけが問われるわ!メンツ第一の稼業だぞ!俺だって滅多にゃー本家に連絡できねーんだ!」
「兄貴、繋がりました。本家の親っさんです。。」
「分かった!こっち回せ。はい、はい、香港支店の○○です。はい。アメリカから電話がありやして。。ええ、その他のアホウどもはこっちで対応いたしやしたがアメリカはやはり親っさんでないと。。ええ、ええ、お願い致しやす。。どうも。。」ガチャ!
「兄貴、親っさん何と仰っしゃってました?」
「今回のデモの件、一旦手を緩めておけとよ。」
「ほう、そりゃまたなんで?」
「今回の件はもともと、香港の連中の反応を見るためだけの小手調べだったとよ。」
「そうなんですか。」
「おうよ。まあ今アメリカと商売方面でも揉めてるだろう?奥地と違って香港は目立つからな。ほどほどにしておけとよ。」
「親っさん、意外に気が長いですね?」
「あたりめーだろ。俺たちゃ創業4000年の老舗だぜ!本家にとっちゃー100年、200年なんぞは一か月後の家族旅行の予定と同んなじよ。一家を構えて2~300年のアメ公とは年季がちがーわ、年季が!」
「親っさん、イギリス野郎に99年が短い間ですが。。なんて言ってましたもんね・・」
「おうよ!孫子の代で勝ちゃーいいのよ!なんでこんなに可愛いのかよ~孫という名の宝ものとくらあ!」
「でも親っさん今回の立法の件、あきらめたわけじゃあねーんでしょ?」
「あたりめーだろ!親っさんすっげー優しい声でよう、主だった皆様は街中の防犯カメラで撮ってあるでしょ?どうせ逃げられやぁしない。ゆっくり探し出して優しく諭しておやり。。だとよ。」
「優しく。。でやんすか。。」
「ああ、優しくだ。。なんせ目立っちゃいけねえからな。。」
「香港の住人が少なくなるかもでやんすね。。」
「構やしねえ。。どうせ大陸側には腐るほどいるんだ。総入れ替えだって困りゃしねえよ。」
「本家の住宅問題も少しは解消するかもしれませんね。」
「おっ!おめーもちったー分かるようになってきたじゃねえか。ははっ!」
続く。。