ひろしです。
中国でコロナウイルス肺炎感染拡大に伴い、春節の15連休+7日間が自宅待機状態です。ひろしの住む広東省も湖北省に続いて感染者数第2位と余り歓迎できない状況です。
ひろしの奥様も湖北出身ですが家族は全員20年前から広東省に住んでいるため、とりあえず大丈夫です。ただ湖北省には親戚・知人も多いため彼らは大丈夫かなあと心配しております。
先日湖北省と思われる所から外でバレーボールをしている動画が配信されてきました。奥様にこんなの大丈夫なの?と聞いてみた所、大丈夫な訳無いじゃない、もう自棄になってんでしょう。。とのコメントが有りました。彼らがどこの湖北省人かは分かりませんが無事を祈るばかりです。
さて自宅待機にて日用品や食料はと言いますとスーパーから必要なものはデリバリーで届けて貰っているため特に不自由はしておりません。余りに暇なのでネット三昧ですが日本の様子も気になる所です。
そんな中、ネットで多く見かけるのは中国人の入国を禁止しろ!安倍は何を忖度してるんだ!と言うもの。なるほど、そう言う気持ちは分からんでも無いなあと特定の外国人を入国禁止にできる法律があるのかと調べてみましたらWikipediaで上陸拒否ってのを見つけました。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に定める一類感染症、二類感染症若しくは指定感染症の患者又は新感染症の所見がある者(第1号)
一応法律は有るみたいなんですけど実際の運用は難しいみたいです。詳しい事を知りたい方はWikipediaで上陸拒否をググって下さい。特に特定の国全体に対しては相互主義的な面もあるでしょうね。早くにこの法律で中国人を入国拒否にして中国と対立していたら閉鎖された武漢から日本人を無事連れ出せたかは疑問な所です。
アメリカは連れ出したじゃないかと仰られる方もいらっしゃいましょうが残念ながら日本とアメリカでは背景の軍事力、経済力が違い過ぎます。同一に語るのは難しかろうと思われます。
締め出すのは構わないとしても日本の大企業の工場群は今多く中国に在り既に一大サプライチェーンを構築してしまっております。仮に中国が感染防止の為、政治的安定の為鎖国を選んでしまったとしたら今の日本の経済は壊滅する事でしょう。病気で死ぬ人よりそちらの被害の方が大きそうです。観光で落ちる金うんぬんどころの騒ぎでは有りません。
今も武漢に少なからず日本人が残っておられます。恐らくひろしと同様に中国人の奥様がいらっしゃる方かな?と察しております。奥様を残して一人帰ることは出来なかったのでしょう。ネットでも今残ってるバカは放って置けとか書かれてますがそんな事は承知の上で大切な方と共に残って戦っておられるのでしょう。
ひろしの知っている範囲でも奥様を日本に連れて行けないため、子供の為にと、夫と子供だけ日本に帰国して奥様は残っているケースも出始めてます。残るほうも出る方もこれは大変悲しい事でしょう。事態が収束して無事に再会できる事を祈るのみです。
ところで日本のネットの意見を見ておりますと今回日本がさっさと対応しなかった事に非難の声が多いように見受けられます。政府がさっさと決断しなかったからだ!との声も多いようです。まあネットの意見は先鋭的なもので一般の人々の考えはどうか分かりませんが。。
しかし、日本は法治国家であり、民主主義国家です。普段中国や北朝鮮を独裁主義だの専制政治だのと罵っていた人々が同じ口で安倍総理に法律を無視した独断的・政治的決断を要求しているのには呆れます。
声を挙げるべきはこんな事態を想定して平時にどういう対応、どういう法律を整備してこなかった日本国への自省ではないでしょうか?政権が、政府がとか言ってますがそれを選んだのは国民です。前回のSARSの件も有りながら何も学んでいないように思えます。
確かに原因は中国に有ります。ただし中国が悪いなんてことは何年も前から分かっていた事です。他国のせいにしながら死んで行くのも馬鹿馬鹿しい限りではありませんか?
あと日本には東京に政治経済が集中している危険性も有ります。人口密度の高さから言ってもここで爆発感染したら手が付けられません。そろそろ首都機能の全国分散も真剣に考える時期でありましょう。
とりあえずひろしは日本に帰国するつもりはありません。ブログを始めた頃に中国なんかにいると末は余り良くないのかもなんて書きましたがその通りになりそうです。ネットでひろしを心配して下さる方々に感謝しつつ事態が収束して皆様とまたお会いできる日を楽しみにしております。
2020年2月4日 ひろし記す