ひろしと卓球界の闇。。

ひろしと卓球

 

ひろしです。

今日も奥様の監視をかい潜りつつ、卓球の練習に来ております。平日にも関わらず夜の11時まで練習に汗を流しております。さすがに奥様もややご機嫌斜めでひろしに何かと嫌味を言いますがひろしも屁理屈をこねます。「健康のため汗を流しているんだから良いでしょ?じゃあひろしが毎晩接待でお客さんとカラオケに行って若いおねーちゃんとニヤニヤしながら歌ってるのと毎晩卓球に行くのとどっちが良いの?」

「家で茶碗洗っててくれてる方が良い」

奥様に理屈は通じないようです。。( ;∀;)

 

さて、ひろしの数少ない友人の中にyoutubeで動画を発信している「めしだ会長」と言う若い方がいます。ちょっとひろしと似た匂いを感じます。全然儲かっていないし利益目的でも無いのでyoutuberと呼ぶにはちょっと違うかな?みたいな気がします。

卓球界には様々なタブーが存在するのですが、不器用で純粋な彼はそれに立ち向かいあちこちから叩かれております。確かに彼のやり方に問題が無いとは言えません。が、純粋な彼は明日の卓球界のためと思ってちょっと焦ってしまったのでしょう。

ひろしのようにもうちょっとすれてしまえば他にもやり方は有ったと思いますが、むしろひろしはめしだ会長のその純粋な正面突破のやり方に羨ましさを感じました。ひろしのように人間、馬齢は重ねたく無いものです。

 

さてその卓球界のタブーのひとつとは「補助剤」と呼ばれる魔法の接着剤です。卓球を知らない方に簡単に説明しますとラケットとラバーを接着剤で通常貼りますがこの「補助剤」を使って貼るとあら不思議!打球のスピードが速くなり、回転も良く掛かり、コントロールもし易くなると言うものです。ひろしの感覚ですと実際にはそんなに旨い話ばかりでは無いのですが。。使いこなすにはそれなりの技術が必要です。ただその技術を持っている人が使えば確かに鬼に金棒状態にはなります。スーパーサイヤ人状態と言ったら分かり易いでしょうか。。また確かにそんなに技術がない人でも楽しむ卓球のレベルでもいい球が打ちやすく気持ちは良いものです。

さてこれだけ聞くとじゃあ使いこなす技術が有れば何の問題もないんじゃない?と普通の方は思われるでしょうがこれは「現在」の卓球の規則からすると違反になります。「現在」の卓球の規則では「市販のままの状態で普通の接着剤でラケットに貼りなさい」と言う事になっております。ひろしが部活でやっていた頃はまだこの補助剤自体が有りませんでしたし(田舎なので存在を知らなかっただけかも。。)、出た頃は社会人で忙しく卓球の試合から離れておりました。

「現在の」と書いた理由は「以前はOK」だったからです。詳しくは説明しませんがこの補助剤には有機溶剤が含まれており人体に有害を及ぼすという理由です。ぶっちゃけシンナーと同じですね。しかし現在の補助剤は有機溶剤を含んでいない物もあり外からは判断が難しいため使用の有無は使う人の良心に任されております。公式の試合でも使用の有無は分からず疑心暗鬼が続く状態です。

実際一説に依りますと競技人口の80%は使ってるんじゃないのか?とも言われております。ひろしのいる中国ではほぼ100%ですけど。。みんなが使っているのである意味公平ですね。。使ってない人も別にルールを守っているからでは無く使うとスピードが速すぎてコントロールできないからとか、遅い球が好きだとか、そういう理由です。ちなみにひろしもその理由から使ってません。別に良心の問題からでは無いのです。

ちょっとこの問題は置いておきまして。。卓球は実にルール改正が多いスポーツです。それも選手のためでは無く主に政治的(商業的)な理由から来ております。ひろしが覚えているだけでも結構あります。その外にも細かいルール変更はありますが、まあそれは置いておきます。

 

①表裏にラバーを貼る場合、同色にしてはだめ

これは主に裏表で種類が違うラバーを貼っている場合に球質に差が出るため相手に対して効果が有ります。ですがテレビで見ている人にはどちらで打っててなぜ相手が失敗したか分からり辛いため、どっちの種類のラバーを使ってるかすぐわかるように改正されました。

 

②サーブの時にボールを16cm以上上げないとダメ

これは日本人でサーブの名手がおり、その方への対策ともっぱらの噂です。前日本監督の宮崎さんのことらしい。。低いトスというか指で回転をかけてラケットに当て更にラケットで回転をかけるやり方です。サーブだけで試合が決まりそうになるくらいの凄まじさだったようです。ひろしも動画で見た事ありますけど現役のTOPも驚くくらいの異次元のサーブの曲がりでした。。

 

③球の直径を38mmから40mmへ大型化

これは当時猛威を振るった前陣速攻型の中国勢のスマッシュのスピードを落とす対策のようです。空気抵抗が増えるため、明らかにスピードが落ちます。。ぶっちゃけ前中国チーム監督の劉国梁さん対策ですね。。

 

④得点を21点から11点制へ変更

試合時間を短縮するため、テレビ放送対策。また21点だと実力通りの試合になるが11点だと結構番狂わせが発生しやすい。これももうひとつの目的には中国勢潰しもあると思う。

 

⑤サーブを打つ時に体で隠すことを禁止

これもボディハイドサーブの名手、前中国チーム監督の劉国梁さん対策。ひろしの時は全然合法でした。むしろこの練習ばっかりしてたくらい。。顧問の先生に丸見えだ!バカッ!って怒られてました。。

 

⑤補助剤の禁止

これはまあ色々な要素が絡んで説明しずらいですね。今日の議題ですが、実はひろしが言いたい事の本質では無いです。

 

⑥ボールの材質をセルロイドからプラスチックへ変更

セルロイドは燃えて危険だからとの理由ですがプラスチックにすると回転量が減りドライブの威力が下がります。ぶっちゃけドライブの強打を得意とする中国勢潰しとラリーが続く事により試合が面白くなるとの商業的目的が真相では無いかと。。

 

とまあ、ガチで全国を狙うような方を除き一般の選手や趣味で楽しむ方にとっては実はあんまし関係の無い所でどんどんルールが変更されている訳です。TOP選手の中にもこのルール変更で引退を余儀なくされた方もいます。宮崎前監督とか劉国梁前監督とかですね。

ぶっちゃけひろしが部活で活動していた頃は今のルールだと違反になることがほとんどOKだった訳です。と言うよりOKだったものが後から勝手に悪者されちゃった訳ですね。上にも書いた通り理由は強すぎる特定の国を規制するためとかTVの放送時間の都合とかな訳です。

まあルール変更によって用具の買い替え需要もあるからメーカーにもメリットがあったりするかもしれません。開発費もかかりますけどね。。卓球はヨーロッパが発祥のため伝統的にこの手のルール変更を仕切っているわけです。

まあ大人の都合と言うか、とてもスポーツマンシップに則ってるとは言えないんじゃないですかね。。ひろしは昔のルールの時でも十分楽しかった訳ですし。。

今、めしだ会長を叩いている人達は確かに正しい。だって「現在のルール」に違反している補助剤を使っても良いんじゃないかと言ってる彼を批判している訳ですから。だけど犯罪ならともかく、政治的な理由や商業ベースの都合で改変されたルールを盲目的に奉って批判だけするってちょっと底が浅すぎるんじゃないでしょうか。。

今、日本には世界に通用する若い選手が育ってきています。「現在のルール」の中で一生懸命練習してきた人達です。具体的には伊藤選手や平野選手です。もう中国勢を打ち負かして優勝することも珍しく有りません。

だけど実は彼女達をルールで殺すのは簡単なんです。ネットの高さを1cmか2cm上げれば良い。。それは彼女達の武器がスマッシュだから。。スマッシュはネットの高さがちょっとでも高くなるともう使えないんですね。そしてネットの高さの変更はもう、ちらほらと噂になっています。

仮にヨーロッパや中国がこのネットの高さ変更を支持して高さが変わった場合。。めしだ会長をルール違反者だと非難した方々は日本卓球界の希望の若手選手達の将来を摘み取るルール変更を非難しないのでしょうか?ルールだからしょうがない?それとこれとは違う?素直に受け入れる?

まさかそんな事はないでしょう。彼らだって伊藤選手や平野選手は大好きなはず。ヨーロッパや中国を汚い国だと非難するに違いありません。でも仮にルールを変更されたとしても今の日本では何もできないし何もしないでしょう。だってただ批判して受け入れるだけだから。そしてルールだからと言うだけ。

日本人で卓球を愛するファンから見れば今の日本の若手はまさに宝です。ひろしは35年間、卓球は根暗のスポーツと言われ続けて来た頃から日本の卓球が再び世界のTOPに立てるとは夢にも思っていませんでした。中国の友人からも最近の日本の卓球は凄いな!やっと試合を見るのが面白くなってきたと言われます。(個人的な意見ですがひろしはタモリさん恨んでます。。(笑)

今まで彼らはアクビしながらどうせ中国がまた勝つとテレビの前で退屈しきっていたのです。最近は日本との試合のTVの中継がある日は練習にも来ないで家でTVにかじりついて見ているのです。そして負ければWechatでくそー!伊藤すげーな!とか送ってくるのです。ひろしもTVにかじりついてます。

日本では悪法も法なり、とルールを頑なに守ることを美点とする意識があると思います。世界に日本しか無いのならそれも良いでしょう。遵法精神で日本が世界から信用されてきた面も有ります。ひろしもその面を持っています。

だけど卓球に限らず世界には無数の国が有って無数のルールや常識が有ります。だからめしだ会長を簡単に批判するだけの人ももっと考えて欲しいのです。みんなで議論してほしいのです。そのルール変更はどういう意味が有るのかと。。TOP選手のためになるのか?そして卓球を楽しむ普通の人達のためになるのか。。ついでに卓球業界で働く大勢の人達のためにも。。Tリーグも始まり盛上っている今、よい機会ではないのかと思います。

日本国内に限っては以心伝心は美徳です。が。。そろそろ時代は変わってきていると感じます。卓球の事に限らずこれからの若い皆様にはもっと本質を議論してもらい世界にものを言う事ができる人になって頂けたらひろしの幸せこれに尽きることはございません。

海外に住んで被害を受けない所から好き勝手な事を言うなと思われる方もいらっしゃると思いますがそれもまた意見のひとつとひろしは受け止めさせて頂きます。ご批判のDMも大歓迎ですがそこに建設的な意見を加えて頂けますともっと嬉しいです。

まあ中国などに住んでおりますと末は余り宜しくない結末になりそうな気もしますがそんなおバカなひろしが最近考えてる事と思って頂ければ幸いです。また記憶だけで書いておりますので事実と異なる部分もあるかも知れませんが、文脈を酌んで頂き、そこはおバカなひろしと言う事でご容赦頂ければ幸いです。ではまた! (^^)/